あっと驚く!!医療・介護情報-2019/11/19
1, 口腔がん早期発見、定期的な歯科受診が有効
背景・課題
- がん全体に占める割合が1~2%と少ない口腔がんの検診を実施している自治体は、ほぼない
- 口腔癌の初期症状は痛みなどの自覚症状がほとんど無い
発見の遅れによって生じる問題
- 首のリンパ節や顎の骨の中に転移
- 舌や顎の切除→口腔障害、容姿の変化による社会復帰困難者へ
- 死者数年間約3000人
方策
- “歯医者で疑わしい箇所の発見、専門病院に紹介”という早期発見する仕組みづくり
- 不具合がなくても、定期的に歯科で口の中の状態を確認すること
- 自分で口腔内を検査する
口腔がん早期発見、定期的な歯科受診が有効:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web)
がん検診に遺伝子診断、光免疫療法にオプジーボ併用
課題:がんの過剰診断と過剰治療
治療による体への負担
方策
CD25光免疫療法(PIT)と抗PD-1抗体(オプジーボ)療法の組み合わせ
CD25光免疫療法(PIT)
- がん細胞に赤外線を1分ほど当てることにより、がん細胞を死滅させる治療法
- 正常組織にはわずかな影響しか及ぼさない点において、米国で注目されている
抗PD-1抗体
- 免疫チェックポイントを阻害
- T細胞の活性化を亢進し、がんへの攻撃力を強める作用
臨床試験結果
- 御性T細胞が急速に減少して抗がん作用が高まること
- 二つの療法を組み合わせることにより研究用マウスの抗がん活性が大幅に向上
今後の展望
- 免疫療法の組み合わせが新たな選択肢となる可能性
- 個々の患者の身体の免疫力を最大限に引き出す治療法の確立
- がんの性質を個別に正しく診断する最先端のがん診断技術の開発(放置しても致死的とはならないがんの割合が一定数あるため)